ジスロマックは垂直感染するクラミジアや淋菌に有効

ジスロマックは1回で1~2週間効果

ジスロマックは、アジスロマイシン水和物を主成分とするマイクロライド系の抗生物質であり、ペニシリン系やセフェム系の抗生物質よりアレルギーを引き起こすリスクが少ないとして、内科や耳鼻科、歯科など広く用いられています。
又、ジスロマックは、血中半減期が70時間弱と非常に長く、薬が徐々に溶け出す特殊な技術で製剤されている徐放性製剤なので1回の服用で有効な血中濃度が1週間持続するとされています。

ジスロマックは、感染細胞内で蛋白合成を阻害し細菌の増殖を抑制する作用や炎症鎮静作用、活性酸素の生成を抑制する作用があり、インフルエンザ菌や百日咳菌、肺炎球菌、淋菌、クラミジア属、マイコプラズマ属などに有効とされています。

インフルエンザ菌や百日咳菌などは、感染者の咳やくしゃみ、呼吸などにより飛散する病原体が、他人の粘膜に付着する事で感染する飛沫感染が主な感染経路であり、淋菌やクラミジア属などは主に性交行為や性交類似行為、キスなどによって感染する水平感染が多く、自覚症状の少ない性行為感染症は垂直感染しやすいとされています。

垂直感染は、病原体が胎児や新生児に悪影響を及ぼす事から母子感染とも呼ばれ、胎盤で感染する経胎盤感染と産道内の細菌やウイルスにより感染する産道感染、子宮頸部や腟内から病原菌が上行して羊水と羊膜等から感染する上向性感染、母乳から感染する母乳感染があります。

クラミジアやヘルペスなどの性行為感染症は、感染気付かないままに性行為や性交類似行為を繰り返す事で、HIVへの感染リスクが3倍~5倍になり、HIVは約30%の確率で垂直感染するとされています。
胎児や新生児が感染した場合は、進行性の免疫低下や日和見感染症、悪性腫瘍などを発症し、更に後天性免疫不全症候群を発症します。

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